投稿日:2019年08月17日
更新日:2023年01月06日
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
昔、「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が全世界で1,000万部も売れました。「お金を活かす」という考え方です。経営者も調達したお金をどう運用して経営をするか、という点で共通します。
弊社も多くの会社の支援をしていますが、資金ショートする社長とキャッシュが溜まる社長、それぞれ共通点が多く見られます。
コラムをご覧になっているあなたは、どちらに当てはまりますか?
【資金がショートする社長の特徴】
いかがでしょう?おそらく3つも当てはまれば、十分資金ショートする社長です。
9、10はともかく、上記は私が出会った大好きな社長さん達です。でも資金がショートする・・・。
これには理由があるのです。
いろんなことに挑戦し、取引先も増やし、社員へも大盤振る舞い、会社のためにも投資をし、足りなければ借入をする。
とても素晴らしいことですね。
これにキャッシュと利益が伴っていれば、全く問題がありません。キャッシュと利益が伴えばいいのです。
さてこの素敵な社長さん、どうすればキャッシュと利益が伴うのでしょうか。実にカンタンな答えです。
大きな状況変化が起きた時の対策、コロナや経営状況悪化どうでしょう?殆どのケースが数字とキャッシュを見ることで解決するのです。
ご自分でコントロールできないときは、他人のチカラを借りることです。
投資をするときも、決して営業マンの収支シミュレーションだけを信用してはいけません。
本当にこの収入を得ることが出来るのか、費用はこれだけで済むのか、その効果は何年続くのかというところまで試算しましょう。
上記のような社長の会社のキャッシュフローを改善するのはカンタンです。
なぜなら皆さんとても素直で挑戦するのが好きな方ばかりですから。私たちはこんな社長のキャッシュロスを少しでもなくしていく支援をしています。
今度ははキャッシュが溜まる社長を見てみましょう。
【キャッシュが溜まる社長の特徴】
1の「なぜ利益を出さなくてはいけないのか?」は、皆さんならお分かりですよね?
コラムの中で何度も書いてきましたが、会社の命であるキャッシュを調達する一番健全な方法だからです。
上記は何かの根拠があるわけでもなく、私がお会いした経営者を思い浮かべて書いたものです。実はこんな会社、あんまり見たことはありません。でも時々こうした発言をされる経営者にお会いします。過去、偉大な経営者の方々もおそらくそうだったのでしょう。
一番驚いたのは、55期の建設業の方でした。繰越利益が5億5千万円程あります。つまり創業から55年、税金を支払った後の当期利益を継続して1,000万円出してきたということです。そして現預金として5億5千万円ありました。借入はもちろんありません。大きなお金が動く建設業ですよ!?
そして外注費率が他社と比べて高い、労働分配率が高い。この点についてお聞きすると、「外注さんのおかげで仕事ができていますから。」「社員には平均年収600万円を維持したいのです。」とのお答え。
当然離職率は低く、技術と経験が積み上がっていきます。
そして交際費がとても少ない。
これに対しては「私が飲み食いしたものを会社から出すわけにはいきません。役員報酬をいただいていますから、そちらで十分賄えます。」
ビジネスモデルで成功している人はともかく、キャッシュが溜まる社長になるには、一朝一夕では難しいと思います。
それでも上記の10項目の中で出来ることは沢山あります。利益を出す意味を知り、売上の10%を残す経営計画を考えて実行し、仕入先や外注先を大切にし、そして何よりキャッシュを大切にする。私たちはこうした支援をしています。
最後に、「金持ち父さん」の名言をご紹介しましょう。
明日やりたいと思っていることを今日することだ。人生に一番害のある言葉は「明日」だ。この言葉を一番多く使うのは、貧乏な人、成功しない人、不幸な人、不健康な人なのだ。
さあ、今日からご自分の行動を変え、その行動を止めないでいきましょう!
SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 経営改善 をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
このコラムの著者 : 菱刈 満里子
大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。