投稿日:2019年05月26日
更新日:2023年01月06日
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会社の取引は売上を作ることだけでなく、その売上代金を回収するまでが大切です。
前回はクレジットによる回収方法について手数料やメリットをみてきましたが、今回は導入方法についてお伝えいたします。
クレジットカードの取り扱いをはじめる方法としては、クレジットカード会社と直接契約する方法があります。
クレジットカード決済のブランドとしては、「VISA」、「MASTER」、「JCB」、「AMEX」、「DINERS」が有名ですが、他にも多数の種類があります。
これらのカード会社1社1社とクレジットカード決済を導入する契約をするには、手続きの方法や審査期間など手間や時間がかかります。
そこで、三井住友カードや三菱UFJニコスといった会社と契約をすれば、VISAカードやMasterCardの取扱を開始するこが可能となります。
しかし、加盟店審査が厳しいので、小規模な店舗経営には向いていません。
都市銀行や地方銀行に問わず、ほとんどの銀行はクレジットカード会社を持っています。そこで取引銀行に相談することで斡旋してくれます。
個人事業者や小規模な会社は、各カード会社との煩雑な交渉を引き受け、導入後の決済処理やサポートも一本化くれる決済代行会社がおススメです。GMOペイメントゲートウェイ、SBペイメントサービス、イプシロンや、ヤマトファイナンシャル株式会社などがあります。
クレジットカード手数料は3~7%くらいです。
3%代は比較的取引規模が大きめの会社になりますので、実際は4%からと考えた方がよいでしょう。
この手数料は高めの設定となっております。
一方、手数料が低めに設定されているのが、次に紹介するスマホ決済です。
irペイ、スクエア、コイニー、楽天ペイなどが大手となります。この4社の手数料は3.24~3.74%と手数料が圧倒的に安く、3%程度で済みます。しかも、初期費用がかからないケースがほとんどです。
入金する銀行によって振込手数料が異なりますので、メインバンクから導入を検討しても良いでしょう。
電子マネー対応にもなっています。
また、WechatPay対応とAliPay対応のAirペイ、コイニーとならQRコード決済が可能なため、訪日中国人向け決済に応えることが可能です。
最近登場したPayPay(ペイペイ)は、大手キャリアのSoftbankとYahoo!(ヤフー)が合弁会社「PayPay株式会社」を設立し、2018年10月5日に開始したQRコード決済サービスです。
インドの決済サービス事業者「Paytm(ペイティーエム)」と連携して、サービスを提供しています。
このPaypPayは、初期導入費も入会手数料も無料という点は他の会社と同じですが、「ユーザーが読み取る支払い」のみ対象と限定的されますが、決済手数料が2021年9月30日まで無料となっているところが異なります。
「ユーザーが読み取る支払い」とは、店舗に提示してあるQRコードをユーザーが読み取り、会計金額をユーザーが入力して店舗側が確認する方法をいいます。これに対して「ユーザーがQRコードを店舗側に提示して、店舗がQRコードを読み取る方法」には決済手数料がかかります。
最近身近になってきているスマホ決済、中小企業でも検討してみてもよさそうですね。
次回は、カード決済手数料の削減についてお伝えします。
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このコラムの著者 : 舩田 卓
1972年愛媛県生まれのA型。 愛媛県立松山商業高校卒業後、東京IT会計専門学校に進学。 在学中に税理士試験を全国最年少20歳で合格。 そのまま専門学校の専任講師となり、税理士試験の受験指導を担当。 22年間務めた講師の道から飛び出しSMC税理士法人に入社。