投稿日:2018年06月20日
更新日:2023年05月31日
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補助金とはどんな制度なのでしょうか?助成金との違いは?
どんな補助金があるのか、いくつもある補助金の制度についての調べ方について、補助金で注意が必要なポイントなど補助金のキホンについて説明します。
補助金にはそれぞれ国の政策に沿った目的と仕組みがあります。
ですから補助金を活用する際には、その制度の目的や趣旨といった特徴を把握したうえで、ご自身の事業とマッチする制度を見つける必要があります。
目次
補助金はよく助成金と混同されがちです。
助成金は要件を満たせば必ずお金が交付されます。
これに対して、補助金は審査を通じて採択された事業に対してのみ、お金が交付されます。
また、事後の検査によって金額が確定されるため、検査に通るために必要な書類を揃えなければなりません。
経営者が行う事業と制度の目的が一致し、その効果が期待できた時に交付を受けられる可能性が出てきます。
助成金と違い補助金は年中応募ができるわけではなく、決められた募集期間に申請する必要があります。
ですので、どんな補助金がいつ募集開始されるかを知っていた方が補助金を上手く活用できます。
補助金は国の政策として行われるため、基本的に関係する公的機関から公表されます。
しかし、公的機関にはさまざまなところがあり、情報を収集するのも一苦労です。
そこで、数年前から中小企業庁が提供する「ミラサポ」という補助金ポータルサイトがあります。
このサイトでは、地域を指定するとその地域で利用できる制度が一覧で出てきます。
こまめにチェックして早めに補助金の募集を知ることで、補助金を活用していくとよいでしょう。
補助金の募集時の審査で採択されたとしても、その後の検査において申請額が減額されることもあります。
理由は、書類の不備や、認識の違いから認められない経費などが発生することがあるためです。
補助金の申請時に、募集要項をよく読み、分からない点やグレーな点を、問合せをしてクリアにしておくことが肝心です。
まず、補助金は交付決定という手続き以後でないと、対象となる経費の発注をすることができません。
交付決定前に発注した経費は補助対象として認められないので注意が必要です。
また、補助金は採択されても、経費を補助するという性格上、後払いになります。
補助金では、交付されるまでに長い期間を要することがよくあります。
先に出費が発生しますので、補助金が交付されるまでの期間の資金繰りが厳しい会社は、金融機関などの支援を受けられるように準備しておきましょう。
補助金は基本的に受給後も、5年程度のモニタリング期間があります。
この期間内に一定額以上の利益が発生すると収益納付といって、補助金を一部返還しなければならないケースがあります。
モニタリング時の書類作成の手間があることや収益納付という制度は知っておいた方がよいでしょう。
補助金はうまく活用すればとても有効な資金調達の手段です。
しかし補助金は、必ずしもすべての経費が補助されるわけではありません。
事前に募集要項等で補助対象となる経費・補助の割合・上限額などを確認しましょう。
SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 資金繰り をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
このコラムの著者 : 舩田 卓
1972年愛媛県生まれのA型。 愛媛県立松山商業高校卒業後、東京IT会計専門学校に進学。 在学中に税理士試験を全国最年少20歳で合格。 そのまま専門学校の専任講師となり、税理士試験の受験指導を担当。 22年間務めた講師の道から飛び出しSMC税理士法人に入社。