投稿日:2020年06月21日
更新日:2023年01月06日
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キャッシュを増やすヒケツでは、お客様へさまざまな提案とアドバイスをしております。
もちろん実行するのもしないのもお客様の自由です。でも、「こうすれば利益が出る」「これを実施するとキャッシュが溜まる」「これをしないとリスクがある」とお伝えしても、動いてくれる方は2割程でしょうか。これはこうした経営に限ったことではなく、挑戦する人は20%だと言われています。踏み出さない理由は何なのでしょうか。
このコラムは「帳簿」を中心にお伝えしておりますので、今回は「工事台帳をつけない理由」を考えてみましょう。
先ずは20%のチャレンジする人から先に見てみます。
彼らは「今のままではマズイ。」「新しいことに挑戦してみたい。」「失敗するかもしれないけど、先ずはやってみよう。」という判断です。
私も「今のままで良ければそのままでどうぞ、変わりたいと思ったらお手伝いします。」とお伝えしています。
工事台帳をつけることで、会社の利益が見え、値決めの仕方が変わり、工期や工法が変わってくるかもしれない、と思った方は、面倒でも工事台帳にトライし始めます。
一方、チャレンジしない方の中には、工事台帳は既につけている方もいますし、本当に要らないと思っている人もいらっしゃるでしょう。
ところが挑戦しない80%のうち54%の方はチャレンジしたいと思っているのです。でもなぜ踏み出せないのでしょう。
1.工事台帳をつける時間がない
2.つけるのが面倒
3.続かない
4.工事台帳をつけても利用しない
通常の工事台帳は、現場ごとに細かな材料費や外注費、そして日報から洗い出した労務費等を記載します。これが面倒なので、なかなか続けられません。こんな方がつけてみたくなる、或いは続けられる簡易工事台帳を考えました。
日記方式の工事台帳です。社長お一人、または事務員さんが数時間で出来ます。
特徴は、
①日記になっているので、現場に誰が行ったのかが直ぐ分かる。
②労務費は一日、半日単位で計算
③仕入・外注も先ずはザックリと
④数日に渡る場合は、完成した日にまとめて記載する
目的はきっちりつけることではなく、現場ごとのおおよその利益をつかむこと。赤字になったときに原因を探ればいいのです。
いままでつけられなかった方も、この簡易工事台帳なら毎月提出してくれるようになりました。
これは会計事務所に提出する資料ではありません。会社の利益を出すためのものなのです。この簡易工事台帳を見て、利益が出ていないことに初めて気づいた社長も多いです。
いかがですか?チャレンジしていない56%の方、この機会にぜひ挑戦してみてください!!
SMC税理士法人では、金融機関OBや税理士をはじめ経験豊富なプロが御社の円滑な 税務処理、確定申告 をサポートいたします。お電話やお問い合わせフォームから相談可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
このコラムの著者 : 菱刈 満里子
大学卒業後、大手証券会社、文部科学省研究室秘書等を経験後SMC税理士法人に入社。 会計・税務業務に13年間携わった後、経営計画を中心とした未来経営に軸足を移す。 のべ150社以上の経営計画を作成、経営支援を行っている。